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KANAZAWA MUSEUM GUIDE -金沢よるまっし-

金沢21世紀美術館 イベント

イベント・行事名
アペルト12 安西剛 「ポリ-」
会期
2020年6月27日(土) - 2020年11月23日(月)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
展覧会終了の期日は今後変更になる場合があります。 開催中
詳細
安西剛(1987年生まれ)は日用品、とりわけ安価で大量に出回っているプラスチック製品を主な素材とし、それらの機能や意味を無効化し、オブジェクトとして提示したときに、人々がどうそれを見るのか、どう関係するのかについて考察しています。

不思議な動きをする日用品、ゴミとなるはずのプラスチックの梱包容器から模られた彫刻、プラスチックの断片をなぞったドローイング…。カラフルで楽しげで、どこか子どもの遊びの延長のようにも見える安西の作品は、しかし、見知ったものが知らない動きや表情を見せる様子に、どこか得体のしれない気味悪さも感じさせます。

展覧会のタイトル「ポリ-」はポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなど、プラスチックと総称される多くの素材の接頭語である「ポリ(poly)」からきています。この言葉には「多数の・多種の」という意味があり、また化学分子が結合して重合した状態を表す接頭語でもあります。石油が原料とは知っているものの、私たちの多くはその違いをほとんど認識せず、作られ方もわからないままそれらを「プラスチック」として認識し、日々の生活の中で使っています。

世界的にその使用量や処理方法について問題になっている昨今、一方で、それが無いという状況を想像できないほど、あまりにも日常的に使われているプラスチックと人間との関係性について、「近いのに遠い、不思議な距離感」と安西は語ります。この展覧会を通して、自分たちを取り巻く社会の不可解さや不確かさについて問いかけます。

写真:《distance》2019